〈ムチウチへの施術〉
ムチウチについては1~2時間の施術で変化を実感されるかたが多いです。
自覚症状が複雑であっても、ケガそのものはシンプルな場合が多く、比較的改善しやすいので、身体修整法の得意領域と言えます。
ムチウチ、と呼ばれる状態は〈追突事故〉に限りません。
急に立ち上がって頭を打った、そのしばらく後から腰が痛い……というのもムチウチの一種です。
しかしここでは追突事故を例に、ムチウチの起こり方を説明したいと思います。
ムチウチのしくみ ~追突事故の場合~
まずはモデル図で考えます。
黄・白・白の球をまっすぐくっつけて並べます。後ろの白球に黒球をぶつけると、白球2つは動かずに黄色球が前に弾かれます。衝撃が、前の球に伝わっているのがわかります。

追突事故の場合も同じで、追突されるのは車本体ですが、その衝撃は、座面を通しておしり・太もも周辺に伝わります。つまり、追突事故の〈患部〉は、座面に密着しているおしり・太もも後面です。

ややこしいのは、追突事故によって起こる主な症状が、頭痛・吐き気・肩こり・めまい・腕のしびれなど、頭・首・肩まわりに出てくることです。
ですがこれは、〈患部〉であるおしり・太ももをかばって、頭・首・肩まわりの筋肉が異常に緊張することで起こっている症状です。頭・首・肩まわりを実際に傷めているわけではありませんので、身体修整法ではこちらには施術しません。むしろ、強い施術をすると、却って悪くする可能性も高いと考えています。