のぞみ整体院
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整体・身体観 24

180812 施術の積み重ねが実りました

 遠方から定期的に来店くださるお客さんで、がちがちに身体は固いのに自覚症状はほとんどない、というかたがおられます(Pさんと仮称)
 「しんどい自覚症状がないからか、無理がききすぎるのが心配」というご身内のかたの思いに背中を押されるのもあって通ってくださるのですが、Pさんご自身に実感できる改善が起こらなければ、施術の受け甲斐もないだろうなあと、私は結果を焦っていました。

 しかし、これが難しい……。
 実際に身体の状態がよくなくて、でも自覚症状はほとんどない、という人の場合、見かけの元気さにかかわらず、身体の実質はかなりへばっている可能性が高いです。そしてさらにPさんの場合は、施術で立て直すべき癒着の範囲がずいぶん広いのです。おそらくは、ごく小さい頃にしたケガの痕だと思いますが、ご本人にケガの記憶はありません。

 「何歳の頃にこういうケガをした」とお聞きしておくと、その年齢やケガの状況から癒着のありようを想像して、施術を進めることができます。ですが記憶にないケガの場合は、癒着の状態からさかのぼって当時の年齢や状況を想像しなければなりません。
 Pさんの癒着は範囲が広いので、どういうケガをしたのかのイメージがつけにくい。そして実感できるほどの改善を私が出せないものだから、「前回までの施術は正しかったの?」という自問に自信を持って「はい!」と言えない。

 でもともかく施術は進めなきゃなりませんから、一応の流れを想定しながら、ちくちくちくちく癒着はほどき続ける。
 で、ようやく今回、「肩が楽になりました」と、うれしい報告をちょうだいできました。

 長かった!とほっとして、「壁画を色鉛筆で塗るような思いでした」と私が言うと、Pさんもご身内のかたも笑ってくださいましたが、ようやく大事な一山を越えた思いです。これ以降は、「ここがこった」「あそこがだるい」といった〈苦情〉がどしどし出てくる可能性がありますが、感覚できているのですから、まずは御の字です。
 Pさんもご身内のかたも、あたたかく・朗らかに・気長に待ってくださったのがなによりの救いでした。お2人にとっても、さぞかし長かったろうなあ、と深々頭を下げつつ、ともかくほっとした私でした。


180821 足首の施術

 しばらく前から、私自身の左足首まわりに、施術ができるようになりました。

 すねは、2本の骨が並んでできています。内側の骨(=脛骨(けいこつ))は太いしっかりした骨で、外側の骨(=腓骨(ひこつ))はわりと華奢なひょろっとした骨です。
 太い脛骨は体重を支えるのがいちばんの仕事ですが、体重を支えない華奢な腓骨には、べつの仕事があります。脛骨と協力して「足首を回す」、です。
 脛骨と腓骨は、ちょうど〈割る前の割りばし〉のような位置関係になっています。この割りばしがよじれるように動くことで、足首が「回る」のです。

 私の場合、すねの前面〜外くるぶし〜足の甲にかけて癒着が広がっていました。足をくじいた痕でしょうか。この癒着のために、ほとんど気にならない程度ではありますが、足首の動きがわずかにぎこちないものになっていました。
 その癒着を、ちょこちょこ剥がしているのです。作業はまだ途中ですが、早速、変化がいろいろ出てきました。

 まずは、歩くときの左足の運びがまっすぐになりました。そして自転車をこぐときに、左足がペダルを〈つかむ〉ようになりました(以前はただ置いていた感じです)。横座りが左右どちらでもしやすくなりましたし、「つま先をまっすぐ前に向けて両足を肩幅に開いて立つ」姿勢ができるようになりました。

 最後の姿勢は、太極拳の練習で要求される姿勢です。この姿勢が、これまで私はどうがんばってもできませんでした。
 自然に立つと、左足のつま先が、微妙に外に逃げるのです。それを先生に指摘されて直すと、今度は足首が浮いて力が乗りません。
 癒着がある場合、このできなさは努力では解決できません。ですから話のわかる先生には、「私の身体じゃできませんワ」と言って逃げていました(話のわからないスパルタ先生には言っても仕方がないので、その場だけ適当に「はあ」とか言ってました^_^;)

 足首の癒着が剥がせてきて、動きが自由になってくると、立ち方がすんなりしてきました。体重を、そのまま下に落とせている感じです。そしてそれに伴って、頭の付け根の施術が展開しはじめました。
 この一連の施術がひととおり済めば、いよいよ、私の根深い猫背が解消できるのかもしれません。もうしばらく、施術+経過観察を続けます。


180827 「整体でうつ病が治ったのですか?」

 ホームページの「お客さまの声」欄についてお客さんから質問をちょうだいしました。3番目にいただいたS.M.さんの、「整体と平行したために抗うつ薬がやめやすかった」と書かれているのについて、

「整体で抗うつ薬がやめられた」=「整体でうつ病が治った」ということですか?

と訊かれました。
 いえいえ、とんでもありません。

 少し補足しておきますと、S.M.さんの場合、そもそも〈うつ病〉という診断自体が誤診なのでした。
 処方された抗うつ薬が効いている気がしなかったため、九州の精神科を受診し、そこで、「あなたは〈うつ病〉じゃないです。身体がしんどいせいで〈うつ状態〉になっているんですよ」との説明を受けた。そして、紹介されて当整体に来られたのでした。

 〈うつ病〉と〈うつ状態〉の関係をいうと、〈うつ病〉は、〈うつ状態〉の中の一区分です。「〈うつ病〉である〈うつ状態〉」もあれば「〈うつ病〉ではない〈うつ状態〉」もあります。

 ですからS.M.さんの場合は、「身体がしんどいせいで〈うつ状態〉になっていた」⇒「身体が楽になってきたから〈うつ状態〉が解消した」⇒「断薬が難しいといわれている抗うつ薬が、ほとんど離脱症状なく、やめられた」という状態です。
 私の整体が〈うつ病〉を治したわけではありません。


180909 伸ばすより縮める

 ヨガ教室に行ってスジを傷めたらしい、と、お客さん(=Pさん)が来られました。かなり強い痛みが数日続いているとのことです。
 このかたの場合はヨガ教室でしたが、ストレッチやテレビで見た健康体操などをして、その直後〜翌日頃に激痛が出てくるのは、伸ばしすぎのことが多いです。

 身体のどこかに癒着があると、その部分をかばって別の部分が無理をします。このときの無理は、かばっている側の筋肉が縮みがちになっている状態ですので、「こり」として自覚されます(癒着の部分には、自覚症状はありません)。
 こっているからほぐしたい。うーんと伸ばすと気持ちがいいから伸びをしよう。それででたらめに身体を伸ばすだけなら問題にならないことが多いのですが、ヨガ・ストレッチ・健康体操などを参考にポーズをキメてしまうと、伸ばしすぎになる可能性が高くなります。かばって無理をしている筋肉を、とくに狙って伸ばすことになることが多いからです(でたらめに伸ばした場合は、伸ばしているようでいて、肝心のこりの部分は伸びていないことが多いので、伸ばしすぎになりません)。

 かばって無理をしている筋肉は、必要があって縮んで(=こって)います。必要があって縮んでいるものを無理やり伸ばすと、身体はさらに縮もうとします。それで、痛みが出るのです。

 でも、ヨガがしたい。ストレッチ、健康体操がしたい。そんな場合にお勧めするのが、「伸ばすのではなく縮める」意識です。
 立って身体を前に曲げる「立位体前屈」で説明すると、「背中のストレッチ」ととらえるのではなく、「立ってする腹筋」と意識します。そうすると、伸ばしすぎにはなりません。もっと複雑なヨガのポーズでも、伸びている側ではなく、縮んでいる側を意識します。大きく反る動作であれば、腹側でなく背中側を、とくに腰の筋肉を意識します。

 Pさんにそう説明すると、なるほど!と納得されながら、「そういえばヨガの先生も腹筋を使え使えと言っておられました!」。
 そう聞いて「なかなか気が合いそうな先生ですわ」と笑いつつ、「たぶんその意識でされると、伸ばしすぎはなくなりますよ」と締めくくり。

 Pさんへの施術はうまくいって、痛みはよくなったようです。例によって、癒着があったのは、痛いところとはぜんぜん別のところでした。


180925 足の裏の痛み

 去年再入門したお師匠さんの太極拳教室はそこそこ遠くて、自転車で片道1時間かかります。ですから、入会したときから「真夏は通えないわねー」という話になっていました。が、とくに今年は2月頃から、インタビュー本を作るために集中したくなりましたので、まだ暑くならないうちから教室を中断させてもらいました(「また来たくなったら来させてください」式に抜けたので退会扱いだったかもしれません)
 で、その間まったくなにもしないのもつまらないかなあ……、と考えて、空手を思いつきました。近所で、お試しに習ってみようかな、と。

 が、入会しようかどうしようか、ぐずぐずしている間に、左足の裏、ちょうど足の人差しゆびから薬ゆびにかけての〈肉球〉部分の痛みが目立ってきました。
 私の左足には外反母趾があって、いわゆる横のアーチが崩れています。親ゆびは、変形がいくらか残るものの、曲げる力はかなり回復しています。しかし横のアーチを支えるまでのしっかり感はありません。親ゆびと小ゆびにはさまれた〈肉球〉部分が地面に当たるのは、それでなのでしょう。
 ――とすると、施術すべきは左足の親ゆび?

 そう予測して検査をしてみたものの、初夏頃はうまく問題が見つけられませんでした。痛みの焦点がまだ十分に絞れていないというか、足の裏にどんな負担がかかっているのか、癒着のありようが具体的にイメージできなかったのです。それで、仕方がないので数か月間、放置していました。もちろん、足の裏の痛みはそこそこ痛いまま、です(激痛ではありませんでした)


 そしてようやく、施術できる気配が満ちてきました。作業に取りかかったのは数日前からです。
 結果は、左足の親ゆびではなく、小ゆびにできた癒着でした。小ゆびをずっとかかと側にたどった部分(中足骨の近位部)からも癒着は見つかりましたが、いちばん問題だったのは、ゆびの先とか爪の生え際あたりでした。おそらく、たんすの角にぶつけたかなにかしたのでしょう。小学生か中学生の頃に傷めたことがありますので、それかもしれません。

 小ゆびがすんなり・しっかりしたら、併せて親ゆびがしっかりしてきました。そして体重が両足の爪先に乗る感じが出てきました。ハイヒールなんか履いていない裸足の状態でもハイヒール気分といいますか、ゆび先で地面をつかみたい・浮いたかかとをするする落として地面に着けたい、ふくらはぎから膝裏を伸ばしたい、というような感じです。

 こういう変化が生じてくると、ちょっとした筋トレが大きな効果を発揮します。トレーニングのしどきです。足の形に注意を払いながら、慎重にスクワットをしたり、いい加減な腹筋をして腰の筋肉に刺激を送っています。
 これで、しばらくしたら状態は落ちつくでしょう。我ながらいい施術でした。空手にせよ太極拳にせよ、しやすくなるのは確実です。


180928 続・足の裏の痛み

 左足小ゆびへの施術が一山越えたように思えましたので、昨日、1時間ほど歩いてみました。

 「なんとなくそうしたい」感じがありましたので、両足ともなるべく「ぐー」に握った状態のまま、無理のない速さを維持します。と、10分か15分ほど歩いた頃から、右足を蹴りきる最後の時点で、ぐぐっと股関節が動くようになりました。おしりの筋肉がはたらいて股関節を後ろに引く(=外旋させる)のです。そしてそれとともに太ももの後ろの筋肉がわーっと膨らむ感じがあります。
 おもしろッ。ぐぐっ、わーっの感じを楽しみながらどんどん歩いていると、今度は、股関節の隙間が開いて、がくっとテンポが崩れる感じも出てきました。左足小ゆびの施術前・施術後で、使う筋肉のバランスが変わったのでしょう。身体の感じがちぐはぐです。

 1時間ほどそんなふうにして歩いていたら、けっこうくたびれました。明日は確実に筋肉痛だな、と思っていたら、案の定、翌日である今日は右太ももがねじれそうに痛くなりました。近所までの買い物に歩いてみると、ぐぐっ、わーっ、がくっ、のバランスの崩れが、前日よりはマシですが、まだ残っています。
 両足を「ぐー」にしておきたい感じと、立っているときにかかとを上げておきたい気分も、まだ続いています。
 一方で、もう少し必要なはずの、左足小ゆびの施術の続きは、まだ展開しません。バランスの変化が落ちつくのに、もうしばらく時間がかかるのでしょう。


 施術をしたのは左足小ゆびなのに、動きが変わるのは右股関節・右太もも、であるのは、左足小ゆびをかばって右足が無理をしていた証拠です。
 私の場合、右股関節まわりに痛みはありませんでしたが、動きが固い自覚はありました。痛いとか動きが固いというのは、その部分が「悪い」からではなく「無理を引き受けている」からです。私の右股関節も、左足小ゆびをかばう必要がなくなって、ようやく一息つけたでしょう。そう思うと、右股関節に、長らく済まんかったなあ、ご苦労やったなあ、の思いが湧いてきます。

 そんなわけで、おもしろい変化はあれこれ生じていますが、肝心の左足の裏は、まだ痛いままです。正直、ちょっと歯がゆいです。


180929 足の裏の痛み・完結編

 施術の続きが展開しました。これまで目立たなかった左足の内反小趾が明確になって、小ゆびの先から、さらにその付け根を支える骨(中足骨)にまで作業が及んできました。

 結局のところ、ここまでの流れをまとめると、左足小ゆび打撲⇒(たぶんゆびの骨に軽いひび⇒)筋肉のバランス悪化⇒内反小趾⇒横のアーチの維持困難⇒外反母趾⇒〈肉球〉下垂⇒足の裏痛い、となっていたようです。
 左足小ゆびの打撲は小学生か中学生くらいで、外反母趾は中学生の頃には気づいていました。足の裏が痛くなったのは……いつが最初でしょうか。30代以降でしょうか、ちょっとはっきりしません。

 内反小趾は外反母趾の小ゆび版です。外反母趾は、「拇趾(親ゆび)の中足骨内反」+「拇趾の外反」という状態で、左足で言えば親ゆびのゆび先からかかとの形が逆「く」の字になります。内反小趾は、「小趾(小ゆび)の中足骨外反」+「小趾の内反」という状態で、おなじく左足で言えば小ゆびのゆび先からかかとの形が「く」の字になります。

 左足小ゆびの内反を改善すると、立ったときのかかとの接地面が以前と比べて変化しました。より内側に重心がかかって、股関節からかかとまで、まっすぐ力が乗っているのがわかります。
 が、いかんせん、外反母趾は、わりにしっかりした骨の変形を伴いますので、曲がったままの親ゆびとまっすぐになったかかととの間で少々整合性がとりにくい……。しばらく、筋トレ的・施術的調整が必要になりそうです。
 それはともかく、私の足の裏の痛みにまつわる流れは私なりに、あらかた把握できました。これでまあ、ブログとしては落ちがついたかな、と思います。……短期間に記事がまとめられて、よかったです。


181014 左右の手のつながり

 足の施術がひと山越えたところで、久しぶりに太極拳の練習をしてみました。何か月ぶり?くらいの久しぶり加減です。

 すると、初めて「左右の手を分ける」という感じが実感できました。
 太極拳では、たとえば実際に攻撃するのは右手であっても、左手にも必ず役割があります。バレーボールで言えば、右手でスパイクを打つときには必ず左手の脇を締めるように、右手がここを突くときには、左手はここで安定させる、という定位置があるのです(ちなみに私の身体観はここからヒントをもらっています)。その動きを、私たちはお師匠さんから教わります。

 これまでの私は、動き方は一応理解していて、だいたいその辺に動かせているつもりでいて、「まあこんなものなんだろう」という感じに動いていました。
 それが先日の練習では、まるで左手に意思があるかのように、率先して良い位置に収まりに行くような手応えがあったのでした。スパイクを打つときに反射的に左腕をたたんで引き寄せてしまうように、右手がぐぐっと伸びようとするのに合わせて、左手はすかさず地面を抑えにかかる、という具合です。

 この感じは、いままで私が意識していた「左手はここに置く・収める」という感覚とは全然違っていて、突きの瞬間、まさに反対手で踏ん張っているような感覚です。それが、右手で攻撃するときには左手に、左手で攻撃するときには右手に、感じられたのでした。
 これが、両手が背中でつながるってことか――!
 力のつながりがはっきり感覚できて、すこぶる気持ちのいいものでした。

 このときの練習で、足の状態はまだ完全でないことが把握できました。
 あと1、2回、丁寧に練習してみたら、さらなる施術の展開が期待できそうな気配です。


181031 足首の改善と股関節の動き

 左足首周囲の施術が一段落して以来、なにかしら、足の運動がしたくて仕方がありません。散歩? スクワット? ヨガ? 自転車? 私の足はなにをしたがっているのだろう? 様子を探りながらあれこれ試してみますが、どれもピンときません。してみても満足が湧かないのです(血流がよくなってすっきり、とかはありますが)
 で、昨晩、思いついてタントウ功をしてみました。

 タントウ功は静功(=静かに行う気功。座禅もその仲間です)の一つで、中国武術の練習法としても有名です。足を肩幅(かそれ以上)に開いて立って、適当なところまで腰を落として、両手は大木を抱きかかえるように身体の前で円を作ります。そしてこの姿勢で安定したままじっと立つのが、私の習ったタントウ功の形です。
 数年前に通っていた太極拳教室ではときどきみんなでさせられましたが、そこを退会してからは、練習らしい練習はしていません。私の身体にはタントウ功の形がキメられないらしく、教室ではさんざん違う違う言われて、違っていることだけは十分わかったけれど、正しい動きは私の身体にはできなくて。「わかったけど、できないんですッ」と反論したいけれどそれが通用する教室ではなくて。結局、タントウ功の練習自体に嫌気がさしました。できていないものを無理して「できている振り」で練習しても、仕方がないしな、と。

 それが、久しぶりにしてみよっかな、の気分が湧きました。それで、当時ちょうだいしたご指導内容を思い返しつつ、立ってみると――。
 なるほどねッ。

 意識しながら立ってみると、立ち方がぐぐぐっと変化するのがわかります。膝を外に向けて張り出していくと、足の裏の土踏まずがきゅううっと引き上げられて反りながら、股関節がぬうっと粘るように外に向かって回転(外旋)するのがわかります。
 ああ、なるほど、先生は私にこれをさせたかったのだな。でも当時は左足首が十分に動かなかったから、右股関節が外旋するところまで粘れなかったのだな。納得しました。

 一度納得してしまえばそれだけのことで、おそらく、いましばらくは一種の筋トレとして私の身体に必要な動作でしょうから、気が向く限り、ちょこちょこ、じーっと立ってみようと思います。
 ですが、筋トレとしての役割を終えたら、すぐに飽きがきます。そしてその頃には、きっと、足底筋群がしっかりしているはずです。それまでは、当分の間、足裏の微妙な反りの力感を楽しむことにします。


181112 スクワットもどきをしようかな

 タントウ功は、2、3日で飽きました。その後、勝手なアレンジで爪先立ち版タントウ功、というのを始めてみましたが、これも2、3日で効果は終わり。
 といっても、どちらも5分と立っていません。じいっと立っているのはしんどいし退屈だし、2、3分ですぐ挫折します。ほんとは多分、じっくり立っていれば効果大なのだと思いますが。
 ともかくそんなわけで、いまは爪先立ちでスクワットもどきの動きがしたくなっています。この動きに求めるイメージの要点は、「せりあがった踵の骨を引き下げる」です。

 そしてこのイメージ通りにスクワットもどきをこなすには、きっと青竹踏みを使うとよさそうだ……と企んでいたのですが少々事情が変わりました。
 ちょうどその頃にたまたまつけた健康番組で、「青竹踏みで頻尿防止!」みたいな取り上げ方をされているのを目撃してしまったからです。え――! いま青竹を買いに行ったら確実に、「ああ、この人、頻尿なんだわ、テレビを見て試そうと思っているんだわ」と思われるじゃないか!
 べつにこんなところで自意識過剰を発揮しなくてもいいし、お店の人にそう思われたところで痛くもかゆくもないわけですが、私の今回の購入目的が頻尿防止でないだけに、なんだか却って、買いにくい……。

 いったい誰に対しての見栄なのか遠慮なのか。馬鹿馬鹿しさに呆れつつも、まあでももうちょっとしてから買いに行こうかな、そうこうするうちに私のことですからスクワットもどきに飽きている可能性も高いしな、と、微妙なところでうろうろしています。

 青竹踏み自体は掛け値なしにいい運動だし、頻尿だって、改善できるなら改善したい症状ですから、対策があるなら紹介するのが親切です。
 でも、あんなに頻尿頻尿言わなくてもなあ……。テレビを見なければなんにも気にせず買いに行っていただろうに、間が悪かったなあ……。


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