のぞみ整体院
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日常 6

180802 書名決定!

 現在製作中のインタビュー本の書名が、ようやく決まりました! もー、めちゃくちゃ嬉しいです!
 まだ入稿前ですので文言の公表は控えますが、お師匠さん、私、編集さん、相談役のみなさまも、みんな唸った名書名(!)です。文言としては、ひっくり返りそうなくらいにそのまんまのシンプルな書名なのですが、「まさにそのとおりですね!」という落ちつきのよさなのです。

 くやしいのは、思いついたのが、私でも編集さんでもなく、書名についての助言を求めたかたの、「これじゃあダメなの?」というあっさりした提案が決定打となったことです。

 え――ッ、私たち、あんなにあれこれ考えていたのに! しかも編集さんも私も、その書名の一歩手前というか通り過ぎた先でうろうろしていたのに! なのに私たちが思いつけなかったなんて!
 でも、「これを越える書名は思いつけそうにないですね」「うん。ないです」。そこを認め合ったなら、「じゃオビはどうしましょう?」「本文の構成をすっきりさせたいですよね」……と、早速、次なる相談開始。
 目的と役割意識が明確な、理想的な〈製作集団〉なので、切り換えも展開もやたらに速いんです。愉しい。やっぱり愉しい。早く出来上がりが見たい。


180803 5通目のお客さまの声、ちょうだいしました。

 5通目のお客さまの声をちょうだいいたしました。

 今回の方は、比較的ご近所さんです。
 ほんわか、おっとりした雰囲気がやさしくて、お会いしていると私がじんわり元気になってきます。いただいた文章にもその感じが現われていて、Tさんの文章だなあ、とうれしくなりました。


180828 「お客さまの声」6、ちょうだいしました。

 ホームページで紹介中の「お客さまの声」を、またひとつ、あらたにちょうだいいたしました。
 現時点で6つめの「声」になりましたので、これを機に、掲載順序を入れ替えてみました。


 Y.A.さんは、わりとご近所のお客さんです。
 ご本人もお書きのように、身体の状態変化とその自覚がとても早いかたで、施術の出来具合をその場でわかられます。うまくいったときはいっしょに大喜びできるけど、ピンと来られないときにはすぐさま私が一人反省会を始めることになるという、嬉しいようなコワいようなお客さんです。

 以前『身体の話』にも書いたことですが、「記憶には、身体と結びついているものがある」と私が気づけたのは、Y.A.さんのようなお客さんが、施術を受けられることで実際に変化を体験されて、私に教えてくださったからです。
 お客さんのされた体験を「声」として書き残してください、とお願いするようになったのは最近のことですが、これまでにも、いろいろな気づきをお客さんから教えていただいたなあ、とあらためて感謝の思いが湧きます。


180903 インタビュー本の進捗状況

 精神科医の神田橋條治先生とのインタビュー本の進捗状況ですが、とうとう原稿が完成しました!
 あと少し作業は残っているものの、助言者のみなさまから「全体の構成はOK!」がいただけましたので、もう、入稿できたも同然!です。

 私がこの本の企画を立ち上げたのが今年の1月で、最初のインタビューをしたのが3月。4月と7月でインタビューが終わって、9月に入稿。
 その間ずーっと原稿作りばっかりしていたわけではもちろんないですけれど、それなりに時間はかかりました。あとは、編集さんに仕事を引き継いで、本の体裁に仕立ててもらって、印刷に出してそれから出版――と、こんなふうに振り返ってみると、長かったなあ、……まだ先は長いなあ、と思えてきました……。

 とはいえ、出版は、早くて来年早々かなあ?という見当のようです。早くて初夏?だった私の当初の予想からは大幅な前倒しが実現できそうです。
 近々、編集さんと具体的な打ち合わせをしてきます。より正確な出版時期は、そのときにわかると思います。乞うご期待!です。


180906 台風のあと

 大阪は台風一過……。一時的に停電があったり、ケーブルテレビに被害があってテレビとネットが使えなかったりの不便はあったものの(ケーブルテレビは先ほど復旧。それでこのブログを書いています)、おかげさまで一応2階の店は大事なく済みました。
 建物の敷地内でされているたこ焼き屋さんは大変な事態になっていましたし、3階の階段部分の天井は一部落ちていましたから、網戸が一枚破れただけで済んだ2階の状態は、奇跡に思えます。

 電車はほとんど運休し、関西空港は水浸しになって、台風の翌日に大阪市内に出かけると、そこここで、比較的大きな街路樹が根っこから倒れていました。最初の数本は、目にするなり、すごいなあ……と固まりましたが、しばらく通りを走るうちにすっかり慣れてしまうくらい、「珍しくもない光景」になっていました。

 で、その翌日には北海道で大地震……。
 物理的・精神的・経済的に生じるいろいろな「後片付け」と、いずれ来る南海トラフ地震の新たな被害を思うと、もはや、「なにかを想定して予防する」とか「対策を練る」なんて、どれほどの役に立つのか……と気が遠くなります。

 でも現実に、停電中に必要だったのは電池の入った懐中電灯だったし、ポンプが動かず水を出せない蛇口の、代わりになりえたのは汲み貯めていた水だったわけで、この程度の備えは確実に「必要」に直結する、とは身をもって知りました。
 とりあえず私は、懐中電灯付き手回しラジオを買いに行きます。労力は要っても電池の心配は要らない灯りとラジオのありがたみがよくわかりました。


180907 入稿しました!

 とうとう原稿を入稿しました!
 これでようやく、私がパソコンでする作業はなくなりました。あとは保存用に、録音データとテープ起こしの元原稿と入稿用の完成原稿をまとめてDVDにコピーしたら終わりッ。は――、よかった、ここまでこぎつけました。

 いまは、後日の打ち合わせに向けて、表紙デザインのイメージを膨らませているところです。
 本職のデザイナーさんに「こんなのが希望です」と伝えなきゃなりませんので、なるべく具体的に。でもギュウギュウ窮屈じゃないように。
 とは思うものの、どんなイメージにしたいのかがまだ定まりません。「ああ、これッ!」というのがぱっと閃いてくれると簡単なのですが、まだ「下りてきて」くれない感じです……。


180912 インタビュー本の出版は来年の1月です

 打ち合わせに、行ってきました。
 出版は、来年の1月になりそうです。

 今回の打ち合わせでは、私がお願いして、デザイナーさんと顔合わせをさせてもらいました。
 どんな人がどんな絵を描いてくださるんだろう?と緊張しつつ、いやいや、それよりまず私は、どんな表紙を作ってもらいたいんだ? と、数日、自問自答するもなかなかひらめかず、ようやく「これか……?」と落ちつきかけた案は、助言者によりあっさり却下されました。でも代わりに出してくれた代案がすてきで、あっさり乗換え。また助言者に救われました。

 で、打ち合わせでは、その助言者案をこちらの希望として出して、編集さんは編集さんでご自分の希望を出されて、2人であれこれ言うもんだから、デザイナーさんはメモを取りながら失笑。
 表紙の仕上がり予定は10月末ごろです。めちゃくちゃ楽しみです。

 今回の本は、タイトルは私の発案じゃないし、表紙案も私のじゃありません。具体的な作業の全部は私が自分でしていますが、肝心かなめのところはほとんどみんな、編集者と助言者のみなさんに負っています。
 それも、著者・編集者・助言者のいわば合議制で、発案者がだれであっても「うーん……もうちょっと考えてみましょう」「それが良い! 良いから決定!」で話が進みます (もちろん著者の案でも平気で却下されます。だからタイトルも表紙も私の案じゃないのです……)。この徹底した目的追求志向が、とても心地よくありがたいです。
 たくさんの人にああだこうだ言ってもらって、知恵を出してもらって。出版前から、愛されている本だなあとうれしくなります。


181007 校正終了! 年内出版、かも?

 神田橋先生とのインタビュー本の、校正が終了しました!

 できあがった原稿を編集さんに渡したのが9月上旬で、それを編集さんが整えてくださって、校正刷りをいただいたのが今月4日。それに私が修正を加えて、本日お昼に無事返送。テンポが速い速い。

 全文を読み直したのはほぼひと月ぶりですが、やっぱりめちゃくちゃおもしろいです(もちろん、勉強になる、という意味で)。
 先生と助言者のみなさんと編集さんと、みんなで寄ってたかって文章を練り上げてもらっていますので、テープ起こしそのものよりも読みやすくわかりやすくなっていますし、しかも、対話の勢いがそがれていません(これは大事!)。あらためて読み直すと、これをインタビューと言っていいのかなあ……な勢いで、お師匠さんに食ってかかっていますが、やはり私の性格では、おとなしいインタビュアーはできませんでした。
 でも、しみじみ、自分がかかわった本ながら、いい本だなあ、うれしいなあ、と、喜びにひたっております。

 本の作りには、専門書ではあまり見かけない種類の工夫が施されていまして、これがいい感じにキマッテいます。編集さんのアイデアです。
 表紙デザイン(=装丁)は3案作ってくださったので、手持ちの本を実際にくるんでみて、どれが一番しっくりくるか、うなりつつ眺める毎日です。もちろん最後は先生と相談になりますが、どれもそれぞれに素敵なので、ここではケンカは起きません。「あ、それがお好きですか? じゃあそれで」くらいのものでしょう。

 そしてこれは、単純には喜べない事情とセットで生じたことですので少々微妙な心境ですが、出版が年内に前倒しになりそうです。
 これは、本的にはとっても嬉しい、ありがたい話です。あの人とかあの人に、早く読んでもらって感想が聞きたいッ!の思いはもともととても強かったので、本になるのは早ければ早いほどうれしい。でもそうなった理由が、私には惜しく思われますので、うーむ……。河合隼雄さんの言うとおり、二つ良いことは実現しにくいのかも、な気分です。

 ともあれ、本作りは着々と進んでおります。10月末には、具体的な完成イメージが描けそうです。


181018 『神田橋條治の精神科診察室』

 今度のインタビュー本のタイトルは、『神田橋條治の精神科診察室』です。これに長い長いサブタイトルが付きます。
 内容は、神田橋先生に創作いただいた「架空の患者さん」の症例報告です。聞き手は私です。

 なんで整体屋が、精神科の症例報告を聞くのだ?と突っ込まれると参りますが、この企画を発案して先生を口説きおとしたのが私なので、まあ、そういうことです。
 素人が大役を担うことには長所短所あるでしょうが、説明が専門的になりすぎず、ほどよくわかりやすい〈私レベル〉に落ち着いたことは、とりあえずの長所かな、と思います。
 内容は、めちゃくちゃおもしろい、と自信を持って言えます(自信、と言っても、話されているのはほとんど先生ですが。そしてだからこそおもしろいんですが^_^;)。

 先生が作ってくださった架空の症例は全部で7例――発達障害が2例、愛着障害、うつ病、双極性障害、依存症、統合失調症が各1例ずつです。
 そのそれぞれについて、診断の手がかりと治療の道筋が語られます。


 本の製作状況は、そろそろ追い込みに入りつつあります。現時点で追い込まれているのは、若く、有能な編集さんです。私のほうはしばらく前に追い込まれる時期を過ぎましたので、いまはずいぶん気楽です。編集さんの丁寧で着実な作業をわくわくしながら待ちつつ、作業のゴールである出版に思いを馳せる。遠足前の気分です。


181020 大局観がつかめるようになりたい……

 先日、いま作っている本について、あるお師匠さんのところに助言を求めに行きました。
 全文を読んでいただく時間はないし、また、いまの時点で致命的な問題を見つけられても修正不可能で落ちこむだけですので、とりあえず私が書いた「はじめに」だけを読んでいただいて、せめてここだけでも粗(あら)を減らしてもらおう、と、そういうセコイ魂胆で押し掛けたのでした。

 お師匠さんは、ふーんと眺めるような気楽さで目を通してくださりながら、「ここはおかしいなあ」と、ひとつの形容詞を指摘されました。これまで読んでいただいた助言者のみなさんの、どなたも引っかかられなかった部分です。もちろん私も、引っかかっていませんでした。
 なので、え、なにがおかしいの?と不思議に思って説明をお聞きすると――、うーん……確かに。そう言われればそうなのかも……。

 助言者のみなさんに練り上げていただいた後の原稿ですから、文章がおかしいわけでは全然ありません。お師匠さんの説明は、「神田橋先生の治療技法への理解を表現する形容詞としては、これでは適当でない」という指摘でした。
 お聞きした直後こそ「そうかなあ……?」と半信半疑だったのが、考えれば考えるほどそのとおりなのが納得できてきて、改めて読み返すと、私の使っていた形容詞では明らかにしっくりこない、もっと言えば、私の理解の浅さが先生の技術に対して失礼ですらあったことがわかりました。

 うーん……。うなって、あきれました。なんでこのお師匠さんは、こんなことがスラリとわかってしまうんだろうか……。

 ずいぶん以前から私はこのお師匠さん式の賢さにあこがれていて、なんとか私もそれらしい方向に伸びていきたいと企んでいるのでした。
 が、ちょうだいする助言をお聞きするたびに、どこからどう、その解釈・理解を引き出してこられたのか、それがさっぱりわからないのです(説明を受けたら納得・感激したりする。それがまた悔しい)
 お師匠のような大局観を身に付けるには、なにをどう勉強すればいいのか。私はまだ、それすらわかっていません。難儀なことです。


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