のぞみ整体院
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身体日記について

080901 ごあいさつ

表示の都合上、日記の日付は08年9月1日にしています。実際の記述は、09年1月18日におこなっています。

 はじめまして/いつもお世話になっております、自称・整体職人の白柳直子です。大阪で仕事をしています。

 2008年9月からホームページを公開していましたが、気合を入れすぎてバテました。そこで今回のブログでは「試験運転」にこだわって、極力、肩の力を抜いて書こうと思っています。
 ひょっとすると肩の力を抜きすぎて、理論よりは感覚、深さよりは浅さを優先した表現になるかもしれません。が、それでも私なりのスジというか辻褄だけは合わせるよう心がけますので、よろしくお付き合いください。

 今回、ブログを始めてみて分かったことは、スタイルってほんとに大事!ということです。今更といえば今更な感想ですが、1回で起承転結(?)をつけなきゃならないホームページと、「今日はここまで。続きはまた今度」とつなげられるブログとが、こんなにちがうものだとは思ってもいませんでした。




 本日の記事は一応ブログ初日ですので、当ブログのかんたんな構成(?)を紹介しておきます――  ――現時点での区分は以上です。




 一般的に、どの業界にも言えることだと思いますが、整体・カイロプラクティック業界にはさまざまな考え方や技術が存在します。太極拳の理論や練習方法についても同様です。

 したがって、このブログにある整体業務の内容および太極拳についての見解は、一個人の経験に基いた考えであることを改めてお断りしておきます。よろしくご理解ください。


090510 『身体のトラウマ』完成

 数年越しで取り組んでいた「整体の本」が、とうとう完成しました。

 ……長かった〜っっ!! というのが書きあがっての正直な感想で、とにかく一段落して(というか一段落できて)ホッとしました。
 お世話になった皆様、改めてありがとうございました。

 内容を簡単に言いますと、

一度できた(骨折や打撲、深い切り傷のような)ケガの傷痕は、身体の構造上、自力では完全に治しきることはできない

傷痕は一種の“変形”として残る

自然治癒力が低下する

身体が不調になりやすくなる

という仮説に基づき、身体が不調になるしくみや具体的な施術方法を説明したものです。

 どちらかというと、整体の「案内書」というよりは「教科書」に近いイメージですので、ややマニアックな内容です。
 身体観や施術方法にご興味をお持ちの方、変わった施術方法をお探しの同業系列の先生方に読んでいただきたいなあ、と思っています。
 お求めは、n-shiro3●sakai.zaq.ne.jpの●を@に変えて白柳までメールくださるか、アマゾン、あるいはジュンク堂のような大型書店で探してくだされば見つかるかも? と思います。

 A5版ソフトカバー、200ページで2,000円+税。技術書としたら、まあ、お買い得なほうではないかなあ、と思います。……といっても肝腎なのは中身なわけですが。
 一応、目次を挙げておきます。

『身体のトラウマ 〜ケガによる変形の痕を修正する方法〜
はじめに
【第1部】理論篇
第1章 身体の形を支える  皮膚・骨・筋/タテのつながり/ヨコのつながり
第2章 身体が不調になる原因  外的要因と内的要因/外傷と治癒
第3章 ケガ変形とその影響  ケガ変形/ケガ変形の影響
第4章 休縮筋と身体の不調  付着部のケガ変形と休縮筋/休縮筋とヨコのつながり/休縮筋とタテのつながり/休縮筋と自覚症状
【第2部】技術篇
第5章 施術手順の概要  ケガ変形と検査法/四診について/筋力検査について/修正(手技)について
第6章 四診  望診/聞診/問診/切診(脈診)/脈の読み方/東洋医学の考え方
第7章 筋力検査  筋力検査の概要/筋力検査の基本技術/筋力検査と修正までの手順
第8章 実際の施術のための補足  修正と再検査/「一段落」の目安
第9章 施術の実際  60代女性−Sさん/30代男性/40代女性@/70代女性/40代女性A/60代男性/50代女性
おわりに

 よろしければどうぞ、ご笑覧くださいませ。


090726 解剖学の教科書を読み直す

 本を読むのが極端に遅いこともあって、一度読んだ本を二度読むことはほとんどありません。
 小説でも専門書でもそれは同じで、仕事上必要な医学関係の本であっても通読するのはたいてい一度きりです。

 もちろん、一度読んだくらいでは、内容の細かな点は覚えられません。けれどその代わり、一度読んでおけば「書かれた内容」と「著者の考え方」くらいはなんとなく把握できます。
 その把握した印象だけを覚えておいて、いずれ必要になったときにはまた読み返そうというのが、横着な私の読書法(?)です。

 そんなズボラな私ですが、先日ふと思いついて、久しぶりに解剖学の教科書を初めから読み直すことにしました。
 『分冊解剖学アトラスT』(文光堂)という、コンパクトで読みやすい本です。なにより分冊なのが、(「持ち運びの便利」と「読了の達成感」の面から)助かります。
 構成は全三冊で、Tは運動器(筋とか骨とか)、Uは内臓、Vは神経系と感覚器を取り上げています。

 学生のときにTを買い、その頃からU、Vも欲しかったのですが、「買おう、買おう」と思っているうちに新版が出て、「1冊だけ表紙が違うのはイヤだなあ」と思っている間に熱が薄れて、ずるずる買わず仕舞いになりました。
 そんなわけで、今も私の手元にあるのはTだけです(中途半端!)

 このTを読み直していて、予想以上におもしろいことに、いま感動しています。
 カイロプラクティックの学生だった当時は、はっきり言って骨と筋にしか興味がありませんでした。それが最近になって、皮膚にも靭帯にも施術するようになると、当時読み飛ばしていた(あるいは理解し切れなかった)構造のいろいろにまで、興味が向くようになっています。
 我ながら、それがとっても嬉しい。2度目ながら新鮮で、しかも明らかに“専門家”っぽくなっている。なんだか、「1粒で2度おいしい」的なお得感があります。




 嬉しいついでに報告すると、半分ほど読み進めた時点でのいちばんの掘り出し物は、筋間中隔(きんかんちゅうかく)でした。
 筋間中隔は、上腕骨(じょうわんこつ。肩から肘にかけての骨)についている、(上腕骨の)前後を分ける“仕切り”です。
 単なる膜状の仕切りですが、筋・骨と非常に関係があります。
 そして、筋・皮膚と同様、ゆがむ(しわになる)ことがある、というのが私には重要な情報でした。

 以前から私は、自分の右肘の動きのぎこちないことが気になっていました。これまでにも、肘関節付近の骨、筋、皮膚、靭帯には何度も施術を試みてきました。が、どうもうまくいきませんでした。

 これが、結果的にはどうやら筋間中隔のゆがみが原因のひとつだったようです。
 骨でも筋でも皮膚でも靭帯でもない、微妙な位置・深さの引っ掛かりに施術をし、ゆがみがきれいに伸ばせた瞬間、肩から肘にかけての「詰まった感じ」がすこーんと落ちて、腕がゆったり伸びる――という、なかなかおもしろい感覚を経験しました。

 ――やっぱり勉強は大切です。情熱が冷めなければ(そして表紙の違いに妥協できれば)、今度こそ『分冊解剖学アトラス』のU、Vを買いに行こうと思います。


140819 心と身体

 このところめっきりブログが書きにくくなってしまいました。
 理由は自分でもよくわかっています。B先生、C先生、そして私の心理相談担当(と勝手に決めている)お客さんの方々と関わらせていただくなかで、急速に私の精神発達というか発展というか、まあそういったような変化が進んでいるからです。

 結果、施術をして私の状態が変化しても、その変化が純粋に整体だけから得られたものなのか、精神・心理面も含めたより複雑な影響によるものなのかが、自分でもよくわからなくなってきました。
 当事者としてはこれはものすごく楽しい体験で、「おお、なんかわからんけど変わったぞ!」「すごいなあ!」とはしゃぐだけで十分なのですが、それをブログに残すには、整体との因果関係だけで説明するとズルいようで、かといって心理面の話は私には書けないので、どうしたものかなあ……、と。

 そんなわけで、個人的にはおもしろい場に立ち会っているのですが、それをブログには書けません。もともと日記をつける習慣もないので、変化して喜んで、やがてはそれが当たり前になって、過ぎていくのだろうなあ、と思っています。
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