のぞみ整体院
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整体・身体観 23

171204 口周りの乾燥、頭部の施術、外反母趾の改善。

 例年この時期になると私は、口の周りが乾いて粉っぽくなります。
 なにかしら、このあたりに熱気があるのだろうなあ、それでここだけ乾燥するのだろうなあ、と想像してはいましたが、見た目が悪くなるだけで、とくに実害(痛みとかかゆみとか)はありませんので放っていました。

 が、先日、ふと気が向いて施術してみることにしました。起こっていることは口輪筋(=口周りの筋肉)の過緊張ですから、それがゆるむようにどこかを立て直せばよいわけです。
 で探すと、右の頬から頭にかけての皮膚・筋肉から癒着が見つかりました。小学生時代のケガにまつわる癒着かもしれません。
 施術がそこそこうまくいったかして、ここ数日、口の周りの乾燥は落ちついています。もっと寒く・もっと乾燥してきたらどうなるだろう? しばらく経過観察と追加の施術を続けたいと思います。


 と、ここまでの話は、私としては、まあ、わかりやすいつながりです。
 おもしろかったのは、右頬の施術をした翌日に少し歩くと、左のかかと〜足の裏にかけて、なんとも独特な深部痛が出てきたことです。どこが痛いとは示せないけれど、「あんまり長時間は歩きたくないなあ」とうんざりするような、鈍くて重い痛みです。
 昨日の施術のせいかも、と無理のない範囲で動いていたら、1日半ほどでなくなりました。そして気がつくと、左足の外反母趾の見た目が明らかによくなっていました(!)

 外反母趾については、数年前に左すねに施術をしてから力が入れられるようになって、その後もどこだったかに施術をして外反ぶりが見た目にマシになりました。ですから今回の変化は見た目のさらなる改善です。

 以前、外反母趾の原因はなんだろう、と考えていたことがありますが(定番なのはハイヒールが悪い。でもこれは私は納得しません)、自分の経験として、頬や頭の癒着をほどいて外反母趾がよくなった、なんてことに遭遇すると、理屈じゃ追えんわという気になります。
 なので、ま、よくなったから良いか、で、納得。


180113 歯痛と頭のケガ

 あけましておめでとうございます。
 本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。



 年明け早々から気になっていたことですが、上の歯がときどき痛みます。ちょっと欠けたままの右前歯と、ばきっと折れて治療済み(ただし仮処置どまり)の左前歯、そのあたりの歯というか歯茎がしーんと痛いのです。
 冷たいものが沁みる、みかんが沁みる(でも好き)、はこれまでにも経験済みでしたので、またか、と思って放っていました。ところが先日、ひどく寒い日に戸外をうろちょろした後に、猛烈に痛み出しました。

 かなり冷め気味のほうじ茶をごくっと飲みかけた瞬間、キ―――ン……と余韻を引く痛みが。急いで口に入れた分だけは飲み込んで、イタタタ、と固まったまま、ああ、こりゃあやばい……。
 経験的に、ここで歯医者さんに行くと神経を抜かれるかもしれないので、とりあえず自力解決を試みることにしました。

 まずは手始めに歯茎まわりを調べると、前歯の横あたりの歯茎から反応が出ました。きゅきゅきゅと施術して、しばらく様子を見ます。すると、痛む頻度は変わらないものの、前歯周囲の痛みの強さは、少し軽くなったように感じます。よしよし。適当に納得してまた様子を見ていると、2日ほど経ったころに、これまで以上の痛みがガーンと出ました。しかも今度は前歯でなく、右犬歯奥の歯が痛みます。
 痛いところが移った!しかもひどくなった! この時点で虫歯の可能性は除外できそうです。が、ともかくめちゃくちゃ痛くて怖いので、慌てて、また検査をしてみると、今度は上の歯と下の歯の境目の、頬裏というか顎下から反応が出ました。またちょこちょこと施術。いい感じの手応えがありました。

 しかし、さらにその翌日にも、同じところに同じひどさの痛みがガーン!
 痛み自体は、「もうこりゃダメだ……」と参りそうなほど強いのに、でも何かしら、悪い方向には行っていない安心感のようなものも感じます。そこで、「まあもうちょっと試してみよう」と検査をすると、今度は口の中でなく頭の後ろ、後頭部の右側の部分からはっきりした癒着と凹みの感触が見つかりました。これはおそらく、子どものころのケガの痕です。

 そのケガをしたときの状況を思い返すと、たしかに、痛む歯のあたりに響きが現われることはありそうです。右後頭部上方から打撃を受けて、その衝撃が右側の歯に抜ける、というイメージです。
 そんなことを考えつつ、キ――ンと痛む感触に意識を向けながら施術していると、すうぅっとうねるように痛みを変化させながら、ふっと痛みが消えました。どうやら、頭のケガとの関連は確かにあるようです。

 施術自体はもう少し手間がかかるでしょうが、原因さえつかめればあとは単純作業です。
 とりあえず、歯医者に行かなくて済みそうで、それが何よりうれしいです……。


180120 歯痛と頭のケガ・その後

 先行きが見通せたつもりの歯痛でしたが、その後もしばらくおもしろい展開が続きました。痛む箇所があちこち変わったり、右の顎関節部分や後頭部、鼻の右半分など広い範囲に施術が必要になったりと、検査で反応を見つけては、ちょこちょこ癒着を剥がしていました。

 その結果、いまはかなり平穏無事です。一時あった、口は開けたくないけど歯は閉じたくない(空気に触れると痛いし、かみ合わせても痛い)みたいな痛さや、どの向きで眠れば怖くないのかわからない頼りなさ(力がかかると全部折れそうな気がする)はもうすっかり過去の話。どんな痛みも違和感もないけれど、物を食べるときにはちょっと注意しておこう。それくらいな状態です。

 今回の施術で嬉しかったことは、全体的な出っ歯傾向がマシになったらしいことです。頭を打ってひしゃげ気味になっていた歯茎がパリッと立ち上がったのかして、口に手を当てたときの感触が変化しました。かみ合わせの落ちつきもよくなったように感じます。ただし見た目の変化は、自分でもよく分かりません(もともと出っ歯傾向があったことさえ気づいていませんでした)
 ともかく、そういった状態ですので、歯医者さんのことはようやく忘れてよさそうです。


 ところで、肩こりがひどくなると歯が痛む場合があります。私も実際そういったお客さんに施術させてもらうことがありますが、私に改善できる程度の歯痛であれば、ここまで面倒な施術にはなりません。
 そういった場合は「癒着があって→肩がこって→首より上の血流が悪くなるついでに歯が痛くなっている」状況ですので、肩こりをゆるめるために癒着をほどけば、歯痛も自然に治まります。


180216 平泳ぎ効果

 1月末からプールに通いはじめて、平泳ぎを練習しています。「10メートルちょっとしか泳げない」状態からスタートして、泳ぎ方はまったくの我流です。
 2回目のときに、常連さんらしきおじさんから「手と足がいっしょに動いているからそれでは進まないよ」と指摘され、軽いショックを受けます。そこから、手と足を別々に動かすことを意識するようになりました。
 やがて、息継ぎも我流で練習して、いまは、「運がいいときには25メートル泳げる」状態になっています。

 整体屋としての私がする運動は、すべて、「自分の身体の癒着探し」を目的にしています。平泳ぎを始めて最初に見つかった癒着は、股関節前面のものでした。このときの自覚症状は、水泳後の頭痛でした(詳細はこちら(前篇)こちら(後篇)
 数日かけてその癒着がはがすと、頭痛はなくなり、平泳ぎの蹴りが伸びやかになりました。

 すると次に現われた自覚症状は、左足薬ゆびのしもやけの悪化です。その結果、左の足裏から癒着が見つかりました。
 施術すると、平泳ぎで水を蹴っている感覚が鮮明になりました。うまく蹴れると、水が重い!と感じられます。しもやけは、薬ゆびが軽くなった代わりに、左足全部のゆびに広がりました(…)

 で、いまは、腰が固まるのが自覚症状です。じっと座っていて立ち上がると腰が固まっていて、伸びない。ィヨッコラショ、とがんばって伸ばしてからでないと、動けない。
 これに関わる癒着は、あご下から見つかりました。この傷は、小学生の頃、自転車で曲がり損ねて電柱にぶつかってできたものです。しかも立てつづけに2回、同じ電柱にぶつかっています。どちらも血だらけになって帰りました。我ながら情けないケガです。

 このあご下の施術はまだ途中で、腰の固まり感は残っています。が、平泳ぎでの息継ぎが、少しなめらかになりました。
 以前は腰のところでコキッと反って息継ぎをして、またコキッと戻してボシャンと入水する、という感じだったのが、上半身をにゅにゅっと曲げてまた戻すというような、そんな息継ぎがときどきできるようになりました。この方式だと入水が穏やかで、まわりの水がばしゃばしゃしません。


 平泳ぎを始めたら身体の状態が変わった、でも変化が一段落したら、私のことだからまた飽きてやめるのだろうな、という話を友達にしていたら、「じゃあ次はバタフライでも練習すれば?」と言われました。
 「反り」と「蹴り」が動きの中心である平泳ぎの場合、検出できる癒着はやはり、「反り」と「蹴り」に関わるものです。バタフライは……、「反り」と「曲げ」と「腕の回転」? たしかに、これまでにない癒着が見つかりそうではあるけれど、そもそもバタフライって、そうかんたんにできない泳ぎなのでは……。まずはクロールでしょ。


180304 水泳効果のその後

 水泳は、1ヶ月定期が切れた時点でひとまず中断しました。今後は、気が向いたら泳ぎに行くかなあ、くらいのつきあいになる予定です(ということは、きっとほとんど行かない……)
 最終的な到達点は、「がんばれば平泳ぎで25メートルが泳げる」でした。ま、こんなもんでしょう、ははは。

 しかし平泳ぎを練習したおかげで右股関節の癒着が剥がせるようになって、そこからの連鎖反応であちこち施術は展開しています。
 1週間ほど前からは、なにかの拍子に、右側頭部にかすかな神経の震えのような、ぴりぴりする感じが現われるようになりました。この感覚、知っているなあ……と記憶をたどると、ヘルペス(帯状疱疹)です。ヘルペスのときに感じる、皮膚表面のぴりぴり感とよく似ているのです。

 数年前、右顔にヘルペスができてひどい目に遭いました。なので、またあんな悪化の仕方をされたんじゃあ困る、と慌てました。が、ヘルペス再燃に付き物の体力低下・過労・極端な睡眠不足は、いまのところありません。じゃあヘルペスじゃないのかな?
 ていねいに観察していると、ぴりぴりがひどくなるのはパソコンをいじった後に多いようです。電磁波障害? 疲れ目? 姿勢の加減? 可能性はいろいろですが、少なくとも、ヘルペスだけが心配、なわけじゃあなさそうです。――じゃ、整体してみよっと。

 検査をすると、右肘からものすごい癒着が見つかりました。これはもう、ずっとずっと前からあることだけはわかっていて、でもずうっと施術できなかった癒着です。

 とうとうここに施術できるのか!と大興奮になってごりごり施術をしていると、どんどん癒着が剥がせます。そしてそれとともに、ぴりぴりの強さ・頻度が減ってきました。いい塩梅です。
 よしよしと思っていると、左肘の癒着も剥がせるようになりました。こちらも以前から気になっていたものです。

 これで腕のねじれがゆるんで、腕の形がすんなりなれば、きっと、力の伝わり方が、いまよりもっときれいになるはずです。となると、施術の腕前も上がるはず。
 しかも今後しばらくパソコンを使う機会が増えることを思うと、いまのうちに腕全体の血流を改善させておくことは最高の準備といえます。
 気まぐれに始めた水泳でしたが、結果でみると、絶妙のタイミングだったようです。


180513 赤ちゃんの整体

 久しぶりに、赤ちゃんに整体をする機会がありました。
 1歳を過ぎても睡眠時間が安定しない、というお母さんのお話を聞いて、「それは整体したら改善するかも」と私から誘いかけたのでした。

 「じゃあさっそく連れていきます」とその日に来院くださって、施術を始めることになりました。
 私は、赤ちゃん・子どもに泣かれる・嫌がられる確率が、たぶん、かなり高い人間なので、恐る恐る、どころか、めちゃくちゃビビリながら近づきました。

 今回の赤ちゃんは、「誰やねん、この人」の気配でじっとこちらを凝視。そりゃ、突然、知らないおばちゃんが近づいてくれば、「誰やねん」って思うよなあ……と、赤ちゃんの警戒する気持ちが痛いほどわかるので、「怪しいものじゃありません、仕事の必要で接近するけど、ちょっとだけゴメンナサイ」の気持ちを精一杯、前面に掲げながら、でも内心は大慌ての気分で施術にかかりました。

 できれば、本格的に泣かれるまでの間に施術を一段落させたい。祈りつつ、さかさか作業を進めていくと、「誰やねん」モードは変わらないまま、緊張していた身体がくたっと軟らかくなってきました。ああ、よかった、なんとかなりそう。
 大急ぎの作業で一山越えて、「大丈夫と思います」とお母さんに言うと、ずっと抱っこしていてくださったお母さんも、「この子の力がどんどん抜けてきて、全身をこちらに預けてくるのがおもしろかった」と喜んでくださいました。そして、「でこぼこだった頭がなだらかになっている」とも。たぶんこの頭の緊張のせいで落ちついて眠れなかったのだろうと思います。

 うとうと状態から我に返った赤ちゃんは、やっぱり、「で、誰やねん、この人」の視線でこちらを見つづけていましたが、幸い、最後まで泣かれることはなく、お母さんの「電車で帰ろう」の言葉にすっかりご機嫌で帰ってゆかれました。
 ああ、よかった。私もほっとしました。


180514 血流と感覚

 長く来てくださっているお客さんから、「いつもより一段と手が熱いですね」と言われました。「低温火傷しそうなくらいですよ!」と。
 せっせと施術をしているときは、手の神経を大いに働かせます。そして神経は、とても酸素を食う組織ですので、必然的に、指先の血液循環は活発になります。そうして、温(ぬく)い血がどんどん指先に巡っていきますから、手の温度は上がります。

 ですから、施術中に手が熱くなるのは当然なのですが、「低温火傷しそうなくらい」というのには驚きました。自分では、そこまで熱くなっている自覚がなかったからです。

 「え、そんなにですか?」と自分の手を自分の腕に当ててみましたが、そこまでの熱さは感じません。いつもより熱い、とも別に思いません。なのに、これを受け手の人は熱く感じるのだなあ……と意外でした。


 冬場に手が冷たくなっていて、「ちょっと冷えたな」と思いながら自分の背中を触ってみると、思いがけないほどの冷たさで、びっくりすることがあります。
 これは、外気に対して感じる熱い・冷たいの感覚と、体内環境に対して感じる熱い・冷たいの感覚とが違うことから起こるのでしょう。手の表面はびっくりするほど冷たくても、皮下の温度はそこまでではない。だから手の感覚のほうは「ちょっと冷えたな」程度で収まっている。

 ところで、肩こりは、肩に限局した血行不良による不快感です。とすると、肩は冷えている可能性が高い――のだけれど、冷えている、と感じるよりは、こっている、と感じることのほうが多いでしょう。
 この違いは、低温であることよりも「酸素欠乏状態に困っているんだ!」という身体の自己主張なのだろう、と想像できます。


 私が施術をしていて、人から驚かれるほど手が熱くなっていても、必要の結果で起きている温度上昇であれば、自覚的には、「熱すぎる!」とは感じない。これはもしかすると、内部の熱は皮膚表面にどんどん放散されていて、お客さんが熱さを感じたほど、手の内部は熱くなっていないだけかもしれません。
 ですが、感覚の内と外との違いとか不快さの表現方法とかに想いをめぐらせると、なにかしらのヒントがいろいろ得られそうで勉強になります。


180604 字を書くときに手が震える

 以前からのことですが、お客さんに施術をした直後に字を書こうとすると、手が震えて書きにくいことがありました。
 施術のために竹串を持つ手と、字を書くために鉛筆を持つ手とは、形はほとんど変わりません。そして施術は震えず、書字は震えるわけですから、問題は動きの違いなのだろう、と想像していました。

 ペンや鉛筆で字を書く作業、というのは日常的ですがデリケートな運動です。筆圧をある程度おなじに保ちながらそれなりのスピードでこまかな平行移動をくりかえします。
 一方、私がしている施術は、深さ・浅さを測りながら、ある程度の力で竹串を支えるだけで、平行移動はほとんどしません。
 つまり、いちばんの違いは平行移動のある・なしです。ですから、おそらく、平行移動なしの繊細な作業をした直後には、平行移動ありの繊細な作業がしにくいのだろう、きっと筋肉か神経かのはたらきが、そんなに急には切り替えられないのだろう。ま、それならそれで仕方がないな。そんなふうに思っていました。

 ところが先日、施術の後でもなんでもない、夜寝る前に、寝転んだ姿勢で字を書こうとしたときに、手が震えました。これは、マズイ。マズイ気がする……。
 それで、1週間ほどさかのぼって自分の行動を振り返ると、その数日前に、力任せに重い物を引っ張りました。……なるほど、あれが悪かったのだな。

 事態の見当がつきましたので、検査をすると、右肘から反応が出ました。右肘? 右肘かなあ、違う気がするけどなあ、と思いながら、半信半疑で施術をしてみると、それまでプルプル程度だった手の震えが、わなわなレベルに増幅(!)。ほら、やっぱり違うやん、と密かにツッコミを入れながら改めて検査しなおすと、今度は左肘から癒着が見つかりました。こちらは正しそうです。

 で、ごりごりごりごり施術をすると、わなわなはプルプルまで後退し、さらに施術をすると、プルプルもなくなりました。


 肘の癒着は、ずいぶんむかしにできたものです。私が中学生くらいの頃にマンガの『北斗の拳』が流行っていたので、真似をして指をポキポキ鳴らしていました。それが指から手首、手首から肘へとエスカレートしていって、一時期、肘をごきっと鳴らしていたことがあるのです。
 この仕事をするようになってからは、「絶対、あのとき、肘は傷めただろうなあ」と思っていましたが、ながらく、施術はできませんでした。それがようやくできるようになったわけです。

 ここしばらく、集中的に施術をしていますが、鉛筆を持つ手は、施術前より安定してきました。2、3ヶ月ほど調子を見て、いついかなるときも震えずに字が書けるようになるべく、改善を狙いたいと思います。
 筋肉の具合がよくなったら、ついでに、いくらか達筆にならんかな、と虫のいい期待も抱きつつ。


180716 サングラスと体感温度

 被災地での作業の様子をテレビで見ていると、サングラスをしている人が少ないなあと感じます。
 私自身は、初夏から初秋にかけての日中に、屋外でサングラスなしで過ごしていると、5分もせずに頭痛に襲われます。ですから、この時期のサングラスは必需品です。
 でも、たとえ頭痛にならなくとも、サングラス着用で作業をしたほうが楽じゃないかしら、と思うのです。
 なぜなら、体感温度が下がるように思うから、です。

 強い光線が自律神経を興奮させるからか、「まぶしッ」と顔をしかめて目を細めることで顔周りおよび目玉周りの筋肉がはたらくからか、あるいはぜんぜん違う理由からか。ともかく、サングラスを掛けると、肩の力がほっと抜けて、体感温度が下がるように私は感じます。
 科学的・統計的根拠は知りませんので、あくまで私個人の感想ですが、ご興味の方はお試しください。きっと、いくらか涼しいだろうと期待します。


180730 「ケガ」という事件

 先日、久しぶりに来られたお客さんのお話をお聞きしていて、日頃いだいていた疑問のひとつにヒントが得られました。

 そのかた(=Pさん)は、とても感覚のいいかたです。ご自身の身体の不調を適確に察知して、時機を逃さずに整体に来られます。
 「どうも調子が良くないから」と不意に電話してこられて、実際に施術をしてみると、まさにいまこそ施術のしどき! 機を見るに敏なり、の人なのです。

 そのPさんが、今回は大きくタイミングをはずされました。症状の状態から想像すると、4〜7か月前に来店されていても不思議でない。Pさんに「そう思われませんか?」とお訊きすると、Pさんも「確かに。なんででしょう?」と首をひねられます。

 で、不思議ですねぇとか言いながらさらにお話をお聞きすると、8〜9ヶ月前に、立て続けにケガをしていた、とのこと。
 それで、納得しました。そのケガのせいで、身体の感覚が混乱したのだ!と。

 今回の豪雨・台風でもそうですが、災害の後には後片付け・事後処理の苦労が残ります。身体のケガもそれと同じで、身体は、壊れた細胞の撤去や漏れた体液の始末に追われ、それが一段落すると、今度は、その部分をかばった動きへと身体の使い方を変化させます。そしてこの変化には、慣れるための時間がいくらかかかります。
 そんな混乱状態が続いた結果、Pさんの感覚もごちゃごちゃになってしまったのでしょう。

 そしてそう納得してみると、これまでにもときどきあった、Pさん以外の〈機を見るに敏〉型のお客さんが来店のタイミングをはずされたときにも、その頃にケガをしていた可能性があったかもしれなかったなあ、と思い至りました。
 今後は、「なぜこの人の来店がこんなに遅れたのだろう?」と、しっくりこないときには、ちょっと意識しておこうと思いました。


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