のぞみ整体院
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日常 2

170322 親知らずを抜いてもらいました

 2ヶ月弱かけて、親知らずを3本、抜歯してもらいました。上の歯を2本と下の歯を1本。反対側の下の歯は10年以上前になくしていましたので、これですべての親知らずを抜いた格好になります。

 親知らずは、1本目を抜いたときにものすごくものすごく後悔しましたので、残りの歯は抜かないつもりでした。ですから、「上の歯はどこともかみ合っていない、下の歯の歯茎を傷つけているだけだから抜いた方がいい」と歯医者さんに言われたときもまだ抜かないつもりでした。が、「ほら」と下の歯茎に金具を置かれ、「口を閉じて」と言われて閉じると、カチッ。上の歯が金具を、下の歯茎に押しつけている感触を感じた瞬間、「ああ、こりゃあダメだ」と納得、早速その場で1本、抜いてもらいました。

 で、3本とも抜けた今の状態に至るわけですが、現在の変化としては、以前からあった右耳の耳鳴りが小さくなっています。
 そしてかみ合わせが、楽になりました。いままでは親知らずが邪魔して、きちんと奥歯が合っていなかったのだな、となくなって初めてわかりました。それに合わせて、あご・首の筋肉がゆるみつつあるのがわかります。とするとおそらく姿勢も変化するはずで、やがて体調も変わるでしょう。おもしろいもんだなあ、と、興味深く観察しています。


170326 対談本の出版、遅れています。

 3月4月、と予告していた対談本の出版ですが、諸事情により遅れています。
 いまのところ、4月は無理か、5月かな?というペースです。
 楽しみに待ってくださっている方には申し訳ありません。でも実際のところ、きっと私がいちばんそわそわしています……。と言ってももちろん、私も、事態を遅れさせた当事者の1人なのですが(-"-)。


170410 「幸福の木」の冬越し失敗

 店を始めてからの10数年間、暑い日も寒い日も、私が植替えを失敗したときでさえも、つねに変わらず生き生き暮らしてしていた幸福の木(ドラセナ・マッサンゲアナ)が、3鉢とも、一気に危篤状態になりました。

 原因は見当がついています。一昨年すべきだった植替えをせず、去年花が咲いたことに慌てて、時期外れに植替えをした。これだろうと思っています。

 植替えをしてすぐ気温が下がって、休眠状態に入ったために冬の間は緑の葉のままでしたが、少し気温が上がってきたな、となったとたんに、わわわっと葉が茶色く枯れていきました。

 園芸有識者のお客さんに相談すると、「幹はもうダメだろうから、芽・葉のほうから育てなおしたほうがよいのでは?」と言われます。確かにそうなのかも、と思わないではないですが、水遣りと植替えとときどきの肥料遣り以外に、手入れらしい手入れをしたことがない私には、育てなおしはハードルが高い……。
 切ってしまったらもう元には戻せないしなあ、でも5〜6月を逃したら切ることも難しいしなあ、と、おろおろグズグズしています。

 でも、いつまでおろおろしていても仕方がありませんので、近々、「緑の相談所」的なところに行って、具体的な植替え方法を教えてもらってこようと、やっと決心がつきました。でもやっぱり頼りなくて、心配です……。


170428 対談本の出版、さらに遅れます。

 楽しみに待っている対談本の完成ですが、さらに遅れることになりました(;_;)。
 遅れることは確定ですが、いったいいつが完成予定になるのかは、もはや私には見当がつきません。7月くらい?になるのでしょうか。


 とりあえず本が出来上がるまでは対談テープの聞き返しはしないほうがよかろう、と思ってそれをお預けにしていると、却ってそちらに意識が向くらしく、音楽よりも人の話がやたらに聞きたい気分です。それで以前から気になっていた小林秀雄、河合隼雄、鈴木大拙各氏の講演録を図書館で借りてみたり、ひょんなことから、お客さんが、ベルクソンについて語る小林秀雄さんのCD(図書館で借りたのとは別のもの)を貸してくださったので、それらを聞いて気晴らしする今日この頃です(せっかちなのでじっとは待てない)。

 本は本で、文体やリズムに現れる個性がさまざまでおもしろいものですが、音源はまた、声といい語りといい、個性の現れ方が強烈で複雑でおもしろいです。
 小林さんの語り口が志ん生さんそっくりでびっくりしていたら、実際、志ん生さんの落語テープで講演の勉強をされていたそうで、納得。まちがえて落語のCDを借りてきたかと思うほどよく似ています。小林さんの講演を聞いていると、なぜか文楽さんの落語が聞きたくなるのも不思議です。なにかしら似た印象があるのでしょうか。河合さんは早口だったのが意外でしたし、鈴木さんは、「昔のことでわしは――忘れた」みたいなとぼけた風合いを出されるかと思うと、しゃしゃっと英語を使われたりして、カッコいい。

 私的に掘り出し物だったのは、松本清張さんが小説を書くことについて語っているCDです。清張さんの本を読んで、初めて顔写真を見たときには「はーこんなお顔か」と思ったし、声を聞いたら聞いたで、これまた「はーこんなお声か」と思いました。文章から、どんな顔と声を想像していたのか、どんな顔と声なら納得だったのか、と訊かれると困りますが、ちょっと想像と外れた感じがするのが楽しい。
 講演での清張さんはかなり言いたい放題で、とてもおもしろいです。それもちょっと、意外な感じでした。


170508 植物相談、行ってきました。

 4月の終わり頃、植物の専門家のところへ相談に行ってきました。
 携帯電話に撮った無残な「幸福の木」(ドラセナ・マッサンゲアナ)の写真を見せて状況を説明して、「たぶん植替えの失敗で……」と自分の見解を述べてみると、それまで「ふん、ふん」と聞いてくださっていた相談員の方は「ちがうんじゃないかなあ」。

 相談員の方のお話では、私の植替えの失敗ではなく、その後の水遣りの失敗、つまり水の遣りすぎによる根腐れではないかということでした。
 根腐れかあ……! 基本的なミスやわ……。しょんぼりしている私に、相談員さんは、「10年以上、同じ木とつきあえているのだから、自信を持って!」と、励ましてくださいました。……はあ〜、そんなもんかなあ。でもやっぱりあんまり自信は持てないなあ……。でもまあ、そんなもんかなあと、引きつづき落ち込みつつも、でもちょっとだけ気は軽くなって。

 それから具体的な対処法を教えてもらい(とにかく水を切ること。先の方を使って挿し木で増やすこと)、一般的な観葉植物とのつきあい方も教えてもらい(もっと人間の都合で手入れをしても大丈夫!)、ついでに、以前から気になっていたシャコバサボテンの手入れについてもあれこれ教えていただいて(1、2年ごとに挿しかえるときれいよ)、もうすっかり10倍も100倍も賢くなったような満足感とともに帰ってきました。


 で、後日、心理職のお客さんにその話をしていると、「その相談員さんの励まし方、子育て相談とおなじだわー」とおもしろがられました。……確かにそうかも。


170511 「木×仏像」展、行ってきました。

 天王寺公園の中にある大阪市立美術館で開催中の「木×仏像」展に行ってきました。とっっってもすてきでした。

 なにがすてきと言って、まず会場がすてきでした。古ぼけた木の床で、過剰な演出はなく、良い意味で広すぎない。だから当たり前に気分がなごむし、展示に集中できます(集中しすぎて、立入禁止線を踏み越えて叱られました(・_・;))。
 そして並んでいる仏像がどれも、ほぼ彩色なしの木製ですから会場全体の雰囲気が穏やかです。

 ああ、いいなあ、この仏さんもすてきだなあ、と、かなりの高確率でうっとりできる仏さんが立ち並ぶなか、とくに私が気に入ったのは3体です。第1展示室の中程にあった超美形のお地蔵さんと、その隣のあんまり美形でないけれどたたずまいが見事なお地蔵さん。そして第2展示室入ってすぐの、大日如来の坐像です。
 美形のお地蔵さんは、顔も美形だけれど立ち姿がまたなんともバランスよく美しい。美形でないお地蔵さんは独特の空気感と迫力に圧倒されます。大日如来は、宇宙の中心とかなんとか(あまりよく知らない)、ものすごくすごい存在だった記憶がありますが、ちょっとぼけーっとしたような、ぽつんと脱力した自然体で座っていて、引き込まれます。ほんとにすごいって、きっとこういうことなのだろうな、の貫禄です。

 入館時間が遅かったので駆け足ぎみな味わい方になりましたが、それでもなんとか滑り込んだ2階のコレクション展がまた見事でした。これまた私のお気に入りはというと写経展。入室してすぐの写経の文字がもう、美しくて美しくて。ぐるっと全体をまわってからまた戻ってきて、閉館時間ぎりぎりまでうっとりしてました。戸締りに来られた警備員のおじさんも巻き込んで、「きれいですねー」と、散々感激して退館しました。


 魅力の度合いが別格の円空仏は4体でした。ヒト型の仏さんが1体と、キツネ型の3体組みの仏さんが来られてました。
 会場入り口には、「千手観音が来られてません」の案内が立っていて、千手観音好きの私としては大いに残念でした。でも千手観音はまたの機会を期待するとしても、この展示自体はもう一度行きたいと思います。開催は6月4日までです。


170608 1回目の校正をしました。

 先日、予定より2ヶ月ほど遅れて、対談本の1回目の校正をしました。
 テープ起こしの段階では、言葉遣いも言いよどみもそのままで、いかにも「私がしゃべっている」感に満ち満ちていました。が、編集からの要請で、原稿に仕立てる時点で、私のがさつな話し言葉をかなり大胆に書き言葉に直しましたので、できてきた初校は一応、それなりにちゃんと“読み物”になっていました。まあ、これはこれでよかったのかな、と。

 テープ起こしから元原稿、校正原稿と進むにつれて分量は減っていきます。ですから今回の校正では、短くした分、不自然に感じられる部分の接続詞を調整したり、言葉を補ったりしました。

 そして、そのついでに、ぐだぐだとはっきりしない私の下手な質問を、“読み物”風にすっきりした表現に直す作業もしました。
 この作業をしていて感動するのは、質問は直さなきゃダメなのに、答えのほうは直さなくても良いことです。自分で読んでも何が訊きたいのかわからないくらい質問がぐちゃぐちゃなのに、神田橋先生はちゃんと答えてくださっている……。ちょっとぐらい、答えだってごちゃごちゃになっていてもよさそうなのに……。

 テープ起こしの時点から原稿を読んでくださっていた私のお師匠さんは、「プロと素人の対話やなあ」と笑っておられましたが、まさにそのとおり!でした。
 ようやく、すごい経験をさせてもらったんだなあ……と、振りかえって実感するだけの余裕が出てきました。それまでは、ただただ必死で、あんまり何も思ってなかったのですが……。


170613 池上彰さんの講演

 6月5日に、店を早引けして池上彰さんの講演を聞きに行ってきました。
 主催は大阪広告協会さん。創立70周年記念事業として、800名無料ご招待、の抽選に当たって(当てていただいて!)の参加です。会場が中之島にある中央公会堂でしたので、建物好きとしてはよけいに嬉しいことでした。

 会は、前半の1時間20分くらいが池上さんの講演。その後は池上さんを司会に、一般企業の若い社員5人とベテランらしいアナウンサーを交えて、1時間弱のパネルディスカッション、というプログラムでした。

 テレビをもともとあまり見ませんので、「池上さんの番組は欠かさず!」とかは言えない私ですが、お名前とお顔は知っていて、ときどき番組も見かけたことがあって、ご著書は1、2冊読んでいます。誠実そうな、まっとうそうな人だなあ、と思っていました。
 ところが、実際に生な(=編集できない)現場でお話を聞いての印象は、ものすごく、ものすご――く、頭のいい人なのだなあ!ということでした。

 前半の講演では、さっとマイクを持って話しだされると、テレビでおなじみのいつものあの調子。てきぱきした話運びで3つくらいの話題を要領よく展開されます。
 聞いているこちらの雰囲気は、話好きのおじさんに近所の居酒屋で会って、ついつい長話になって……の気分で、時間を気にしていません。それが話が全部収まって、おしまい、となったときには予定時間ぴったり!(ご本人は3秒オーバーと言っておられましたが。)
 すごいなあ、プロやなあ……と感動していたら、会場にいた見知らぬおじさんたちも口々に「プロやなあ!」。同意見のようでした。


 後半のディスカッションは、一般人5人がお相手ですから、みなさん緊張もされているでしょうし、聴衆も、正直だれがどんな人だかわかりません。
 それを最初の質問2つくらいで、パネリストの緊張はやわらかくほぐし、聴衆にはいわゆる「キャラ立ち」させて個性を目立たせて、「この人はこんな人」感を示されます。
 結果、3つ目以降の質問では、「この人ならなんと言われるかな?」「この人ならどうかな?」と、予測というか仮想対話がはやくも成立します。

 そしてさらに、どなたのどんな応答にも、前向きなコメントが返されます。とってつけたような安易な「いい言葉」ではなく、手厳しい一言であってもやんわりと、そして必ず発言者の将来の成長が見据えられた助言となっています。


 お話を聞いていたのはわずか2時間半ですが、そのわずか2時間半を、講演と司会の二役をこなして、ここまでの密度で充実させる人は今まで見たことがありませんでした。対話の技術も専門知識も人間力も、すごい人なのだなあ……と、圧倒されて帰ってきました。


170714 リンクページを作りました

 店のホームページにリンクページを作りました。もしかすると、ちゃんとしたリンクページを作ったのは初めてかも?です。

 作ろうと思ったきっかけは、ふくずみアレルギー科の吹角先生が、私の店のページをリンクしてくださっていたことです。
 先日、ホームページを見て整体を受けに来てくださったお客さんが、「吹角先生のページでこちらを知りました」と教えてくださり、それで初めて、吹角先生がリンクを貼っていてくださったことを知りました。

 閉じた領域だけで一応完結しているホームページやブログと違って、ツイッターとかフェイスブックは管理とかやり取りとかが大変そう。リンクもきっと、それと同じで大変なのじゃないかなあ……、と勝手に思って敬遠していましたが、作ってみると、リンクページは想像以上に簡単でした。

 リンク先の先生方や社長さんに「リンクを貼ってもいいですか?」とお訊きして、「いいですよ」と言ってもらえたら、紹介文を作る。作業としては、それだけでした。

 ただ、作業自体は簡単でも、リンクしたい、させてほしいと思える会社やクリニックの存在を、私が知っていたことこそが実は奇跡です。縁をつないでくださったお師匠さんと偶然の出会いに感謝!です。

 ちなみに同業者のリンクも貼りたいとは思うのですが、どこをおすすめすればいいのかがよくわかりません。ひとくちに整体、カイロプラクティックと言っても、技術の中身は千差万別なのです……。


170715 対談本は7月末出版?

 精神科医の神田橋條治先生との対談本は、7月末頃出版、の予定、ということになるようです。お待たせしました、というより、私がいちばん待ちくたびれてフラフラなので、「やったー、できたーッ」のテンションがいまいち上がりきりません。困ったことです。

 そもそも「対談しよう!」という話が出たのが2016年の6月で、「いつから?」「来月から」で、7月から開始。対談なんてしたことのない私は、場所とかお茶菓子とかどうしたらいいんだろう……からが悩みの種でしたが、「どこでしましょう?」「空港でいいんじゃない」で、鹿児島空港内のレストランに決定。なんせ相談して了解する人間が2人なので、話の決まるのが早い早い。

 で、対談して、テープ起こしして、その後、私は別のお師匠さんに原稿を読んでいただいて助言をちょうだいして、次回に向けての作戦を練る、という一連の作業を続けました。これが、私にとっては夢のように貴重な経験でした。

 先生との対談が貴重であるのはする前からわかっていましたから、いわば折込済みです。ですがテープ起こしのおもしろさと大変さはしてみて初めてわかりましたし、お師匠さんの助言は――、なんというか、「本を読む、読める、というのはこういうことか!」という衝撃体験でした。表面的な言葉のやりとりの底を流れる隠れた主題に注目して、その上で「この比喩はおかしい」とか「この漢字は字が違う」とか言われるのです。その場では私も「神田橋先生はともかく、私はそんなこと思って話してませんけど……」などと反論するのですが、少し時間を置いて読み返してみると、うーむ、確かにそんな話をしているのかも、と納得。

 4回分の原稿がまとまりかけた頃、お師匠さんから致命的な助言をひとつ喰らいました(まさに喰らった)。そしてさらに、「もう1人、あの先生にも読んでもらいなさい」と新たなお師匠を紹介されました。そして、無理やり押しかけて読んでいただいた新お師匠からも私は、致命的な助言をガツンと喰らいます。
 1つどころか、致命的な問題点が2つともなると、ちょっとした小手先の補足ではごまかしきれません。それで、神田橋先生にお願いして、追加の対談を12月にしていただきました。

 と、まあ、対談はそういった経緯で形になりました。
 ともかく私は、神田橋先生の技法のうち、私自身がこれまでなんとなくあいまいにしか捉えていなかった部分を少しでもすっきりさせたくて、対談に臨みました。ですからきっと、部外者の整体屋ならではの迫り方はできているはず!と自負しています。

 ――対談本は、そんなような本です。いましばらく、どうぞ完成をお待ちください。


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